6月に開催した「吐き出し喫茶」が、場所も衣装もバージョンアップして再来します。

夢や愚痴、理想にぼやき、吐き出したい想いをここにお持ちください。

日時:2023年10月21日(土)

場所:玉姫稲荷神社前(東京都台東区)の路上

時間:15時~16時

※予約不要


清々しい秋を感じる頃となりました。
季節の変わり目、いかがお過ごしでしょうか。
来る10月21日、吐き出し喫茶を開きます。
路上に集い、抱える思考、出来事、出してゆきませんか。
初めての方も、いつもの方も。
ここだから話せてしまうことがあります。
是非、ご参加下さいませ。

※内密なご相談は個別にお声がけください。
 16時より台東区清川区民館にてお待ち申し上げます。

開催報告

10/21(土)、東京都台東区の玉姫稲荷神社前の路上にて開催しました。ご来場の皆様、ご参加の皆様、同じ路上に立つ出演者の皆様、その場で機転を効かせて手伝ってくれた皆様、ありがとうございました。

今回2回目となる吐き出し喫茶。この企画では、通りすがりの方々から、夢や希望、時には愚痴を吐き出して頂いています。今回はマイクを片手に路上を行き来し、バラエティポコペンの参加者やスタッフから、吐き出しを頂戴しました。
この企画は、人の素朴な欲求に目を向ける我々から皆さんへのアクションです。具体的でなくてもいいから、苦しいことは吐き出して楽に、やりたいことは宣言して前向きに、なって欲しいと願っています。お互いに少し内側を開いていくことでこの路上をかき混ぜ、交流を生むことにもなるのではないかと思います。

今回、衣装として、新聞紙を身にまといました。
現代では、たくさんの情報や言葉が飛び交います。それぞれ現実であり、現実でないかもしれない。段々、それらを見ている自分の時間さえ、リアルさを失う気さえします。そんな中で、生で聞く個人的な話のリアルさが引き立って、魅力的に見えるのです。
新聞紙って、最近はレアなのかもしれないけれど、暖かくて、扱いやすくて、みんなが使う便利な素材。
路上で映えて、なかなかイカしているでしょう?

当日を振り返って ~ある、はれた路に集う人々~

毎年10月に、ある道路に行っています。台東区玉姫稲荷神社前。
野点があって、踊りや歌もあって、
そこに集まってくる人たちがいる、めっちゃええ現場、です。

「私たち、みんなの個人的な希望ややりたいことを集めていて。」
車輪付きのスピーカーをごろごろと引き、マイクをもって、のりさんゆらさんは歩き出しました。

ごろごろ、てくてく。

一番先に声をかけた方。
「隣の人、今日、お誕生日なんです。」
ハッピーバースデーを歌いだすのりさん。

そのまた隣の隣の方が仰っています。
「終わりよければすべてよし!」
大丈夫、大丈夫、と背中を押されたような気持ち、皆にも分けてあげようと、マイクを渡します。

ごろごろ、てくてく。

ひよこアーツの知り合いもやってきています。
「日野市から来ました、私は尺八をしているんです。」
しばらくマイクで語った後、
「今日はどうやって来たんですか?」「自転車で。知り合いがいるので寄ってみました。」
初対面の隣の女性と、新しい会話が始まります。
それを見ながらそっと次の場所へ。

ごろごろ、てくてく。

野点の絵付けゾーンでは数人、絵付けをしています。
集中しているところ、話せそうな方はいるかしら、こんにちは。
「今日はこの器を作ります。それが今日の希望ですね。あと、新しいあの世を作りたいのです。」
新しいあの世。

「国分寺のコミュニティを作りたいと思ってます。根拠はないけど。」
根拠はなくても、自信はありそうに。

ごろごろ、てくてく。

奥にあるのは、団扇に絵を描いて、飾って、お茶を飲むことができる場所。
子どもを連れているお母様。お茶を飲んでゆっくりしておられる。
家族で元気で過ごせますように、とのことです。
本当に。

ごろごろ、てくてく。

「私来年、年女なんです。
龍の絵、描いてみました。これは年賀状の練習。
毎年絵を描くんだけど、下書きができなくて。。
下書きができるようになりたいなあ。」

めちゃめちゃうまい龍。
隣に座っていた方が「賀正」と書きこんで下さっていました。それはもう、下書きはではなくて。完成。

ごろごろ、てくてく。

端まで来ると、警備も、和田さんを筆頭にわいわいとしています。
「ダイエットをしています。あと3キロ、痩せたいんです。」
「卒論を完成させます…!」
近くのアパートから、この路を眺めているおじさまがいます。
手を振ります。

と、大西さんのダンスを観に行ってきますと去ってゆく、車椅子の方々。
いってらっしゃい。

反対側の端ではギターを抱えて歌いだそうかというところ。
そんな、ある、はれた路。